自宅やコインランドリーで使う洗濯乾燥機。
使い方を間違えると危険な場合があります。
こちらでは乾燥機で毛布やティッシュ、枕などを洗いたい場合に燃えたりするのか?
をそれぞれお伝えしていきます。
乾燥機で毛布は燃える?
乾燥機で毛布を乾かす際、以下のポイントを注意すれば燃えるリスクは低いです。
- タグの確認:タグに乾燥機使用不可の指示がある場合は避ける
- 素材の確認:ウールやポリエステルなどは避けるのが無難
- 乾燥機の温度設定:高温での乾燥は避ける
- 詰め込みすぎない:毛布は乾燥機内で十分に空気が循環できるように。詰め込みすぎると熱がこもる
これらのポイントを守れば、乾燥機で毛布を安全に乾かすことができます。
心配な場合は自然乾燥や、クリーニング店での乾燥を検討しても良いでしょう。
毛布が乾燥機で発火する原因としては、主に以下のような状況が考えられます。
- 高温設定での過乾燥
- 油分(例えば、ペットが使った後の毛布に皮脂が付着している場合など)が含まれていて引火
- 詰め込みすぎて毛布が広がらず熱がこもる
- フィルターの詰まりや乾燥機の故障で通気が悪くなる
- ほぼ乾いた状態で乾燥させ続けて過乾燥状態
予防策としては、
低温または熱を使わずに風だけで衣類や布類を乾かす機能設定での乾燥、
定期的なフィルター掃除、
詰め込みすぎないようにすること、
そして万一に備えて乾燥中は機械を見守ることが重要です。
乾燥機でポリエステル素材は燃える?
毛布ではポリエステル製が多くあります。
ポリエステルは乾燥機内で燃えることはまれです。
ですが、高温設定で乾燥すると溶けたり変色したりするリスクがあります。
ポリエステルは合成繊維であり、燃えにくい一方で熱には弱い性質を持っています。
そのため、乾燥機を高温で使用すると、次のようなトラブルが発生する可能性があります。
- ポリエステルは熱に弱く、高温で溶けやすいため、繊維が縮んだり、形が変わったりする
- 高温が原因で、ポリエステルの表面が変色したり焦げたりする
- 溶けると独特のにおいがすることがあり、この状態になると繊維が傷んでいるサイン
ポリエステルはおおよそ70℃〜80℃を超えると変形や収縮が起こり始めます。
150℃以上になると溶け出して、発火や融解のリスクが大幅に高まります。
乾燥機の「低温」設定は一般的に50℃〜60℃程度に抑えられているため、この範囲内で乾燥させると安心です。
また、よりデリケートな扱いが必要な場合は熱を使わない設定が安全です。
- 低温設定を使用する
- 少し湿った状態で取り出す
- 乾燥機の容量に余裕を持たせる
乾燥機でティッシュは燃える?
乾燥機でティッシュが発火する可能性は低いです。
ですが、乾燥機内のホコリと組み合わさると発火の原因になることがあります。
特に、乾燥機のフィルターが詰まって熱がこもったり、機械内部の配線がショートした場合などに火種として作用する恐れがあります。
ティッシュでは火が出るリスクは小さいものの、乾燥機の機能や安全性に影響を与えることがあるので注意が必要です。
ティッシュが入り込んでいた場合は、フィルターだけでなく乾燥機内部の通気口周りも掃除しておくと安心です。
特にコインランドリーの場合、ティッシュのほか、硬貨、ガム、あめ、ネジ、くぎ、ボールペン、クレヨン、ライター等を乾燥して不具合が発生した場合は、賠償が必要と明記されている場合もあるので、洗濯まえによくチェックしましょう。
乾燥機で枕は燃える?
乾燥機で枕を乾かす際、条件によっては発火のリスクがあるので注意が必要です。
特に、枕の中綿素材や乾燥機の温度設定によって危険度が変わります。
枕の発火リスクがあるケース
- 羽毛やフェザー枕:
- 羽毛やフェザーは天然素材で、非常に熱に弱いため、乾燥機で高温設定にすると発火するリスクがあります。羽毛は水分を含むと重くなり、乾燥が不均一になることがあるため、熱がこもりやすくなります。
- 合成繊維(ポリエステルなど)の枕:
- 合成繊維は熱に弱く、高温で乾燥すると変形・溶解するリスクがあります。特に、詰め込みすぎたり、乾燥機内で空気が循環しにくい状態になると、熱がこもって発火する可能性があります。
- 過乾燥:
- 完全に乾いた後も長時間乾燥を続けると、熱がたまりやすくなり、最悪の場合発火につながることがあります。
- オイルや汚れが付いている場合:
- 枕に皮脂やオイル(ヘアケア製品など)が付着していると、乾燥機内で加熱された際に自己発火するリスクが高まります。
枕を乾燥機で安全に乾かすポイント
- 低温または熱を使用しない設定で乾かす
- 乾燥用ボールを入れる:枕を乾燥機に入れる際に、乾燥用ボールやテニスボールを一緒に入れると、枕がほぐれて空気が通りやすくなり、乾燥ムラを防げます。(上記写真楽天参考)
- 取り出してチェックする:乾燥の途中で一度取り出し、枕が過熱していないか確認しましょう。
- 自然乾燥も検討する:心配な場合は、半乾きにして自然乾燥に切り替える方法もあります。
乾燥機で洗濯ネットは燃える?
乾燥機で洗濯ネットを使用する際、通常は発火のリスクは低いです。
しかし洗濯ネットはポリエステルやナイロンなどの合成繊維でできていることが多く、これらの素材は熱に弱い性質があります。
※合成繊維であるポリエステルやナイロンは、150℃程度になると溶け始める
- 高温設定での乾燥
- 乾燥機内に衣類を詰め込みすぎる:洗濯ネットの中で熱がこもり、特定の部分が過熱することがある
- 乾燥機のフィルターの掃除不足:通気が悪くなり、乾燥機内の温度が上昇しやすい
基本発火リスクは低いので、適切な温度と使い方に注意すれば、洗濯ネットを乾燥機で安全に使用できます。
- 低温または風だけで乾かす
- 詰め込みすぎない
- 乾燥機のフィルターを掃除する
乾燥機でナイロンは燃える?
洗濯ネットはナイロン製のことが多いです。
ナイロンは乾燥機で燃えることは少ないです。
ですが、ポリエステル同様高温に弱い素材なので、適切な温度でないと溶けたり、変形したりする可能性があります。
- 高温設定での乾燥:ナイロンは約160℃で溶け始めます。高温設定だと溶けたり、変形する可能性が高くなり、加熱が続くと発火のリスクもあり
- 通気不足や熱がこもる状況:乾燥機内で衣類を詰め込みすぎたり、通気が悪くなると、特定の部分に熱がこもり、溶けたり、発火のリスクが高まる可能性あり
- 乾燥機の故障やフィルターの詰まり:乾燥機の通気が悪くなり内部温度が高くなる
ナイロンを乾燥機で安全に乾かすポイントとしては、
- 低温設定(40〜50℃)または熱を使用しない設定を使用
- 乾燥機内の衣類が詰まらないようにする
- フィルターを掃除する
ことが大切。
乾燥機でナイロンを扱う場合は、低温と適切な通気で安全を確保しましょう。